愛知の磐座


鳳来寺ほうらいじ
愛知県新城市門谷字鳳来寺1


■極楽浄土に近い霊地と信じられた屏風岩

 仰ぎ見る巨大な岩壁が信仰の対象だった。 鳳来寺の裏山にそびえる屏風岩だ。岩壁の下や窪み から数多くの鏡が出土したことから、鏡岩ともよ ばれる。高さ60~70メートル、幅100メー トル以上とされる大岩壁だ。名の由来は、遠くか ら望むと屏風のように見えることからきているの だろう。ただ、太陽があたった岩壁は、鏡のよう に見えなくもない。標高は695メートルと高く はないのだが、岩肌が露出した屏風岩などのあり ようは、古くから信仰の対象となり、山岳信仰の 道場として知られてきた。
(『磐座百選』より一部抜粋)




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